【足場】単管足場の構成を解説

足場

みなさんこんにちは。

今回は足場について、取り上げたいと思います。

高所など、対象物に近づき、安全に作業するために足場が必要不可欠。
足場はプラント工事のみならず、建設工事・メンテナンスでは欠かせないものです。

この記事では、もっともシンプルな単管足場に関して、構造や名称をご紹介します。

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単管足場とは

単管足場とは、直径48.6mmの単管と呼ばれる鉄パイプを組み合わせ、クランプという金具で固定してで建てる足場です。
単管の組み合わせ次第で形を決めますので、自由度が非常に高いことが特徴です。
また、部材はホームセンターで購入することができ、園芸やDIYにも使用することができます。


名称と役割

単管足場の構成は以下の図に示す通りです。

建地(たてじ)

垂直に立てられた支柱のことです。

建地と建地を水平方向に固定するための水平の部材で、特に長手方向の水平材を布と呼んでいます。
中でも地上から1本目の布は、「地上第1の布」と呼ばれ、その高さ2m以下にすることが定められています。

腕木(うでぎ)

布とは逆に、短手方向の水平材で、建造物に沿わせて建てられた足場の内側の建地と外側の建地を固定するための部材です。

筋かい(すじかい)

縦地と縦地の間に斜めに入れて、足場の構造を補強するための部材です。
足場が水平方向から力を受けると、足場は平行四辺形の形に変形してしまいます。筋交いを入れることで三角形の構造を作り、変形を防止する役目があります。
英語ではブレス(brace)といいます。

根がらみ(ねがらみ)

足場の支柱(建地)がズレないように、根元を固定するための水平の部材です。

敷板

足場が地面で滑ったり沈下したりすることを防止するために地面に敷く板です。

作業床

文字通り、作業するための床です。踏床、足場板などの言い方もあります。
俗に「アンチ」とも呼ばれますが、これはアンチスリップ鋼板のことで、鋼板に穴をあけて滑り止めが施された鋼板を指します。

手すり

作業床の移動や作業時に、安全のために掴む手すりです。
高所では、ここに安全帯をかけたりします。

中さん(なかさん)

作業床と手すりの中間に設置する水平の部材です。
しゃがんだ時に作業員が足場から落下するのを防止する役割があります。しゃがんでの作業でも中さんがあれば安心です。

幅木(はばき)

落下防止用の板です。
作業床に対して垂直に設置し、作業者や物体の落下を防ぐための板です。

まとめ

単管足場の構成要素とその役割を解説してきました。
足場の構成要素には、大きく分けて2種類の役割があることにお気づきでしょうか。

1つ目のグループの、

  • 建地
  • 腕木
  • 筋かい
  • 根がらみ
  • 敷板

などの要素は、足場を構造物として見た時の強度や安定性を保つための構成要素です。従って、これらの要素を疎かにすると、足場が傾いたり崩れたりする可能性が出てきます。

もう1つのグループの、

  • 作業床
  • 手すり
  • 中さん
  • 幅木

などの要素は、主に足場を使って仕事をする作業員の安全を確保するために必要な要素です。従って、これらの要素を疎かにすると、足場を使って作業する作業員が墜落して怪我をする可能性が出てきます。

参考になればうれしいです。
ご指摘・ご質問・ご要望などあれば遠慮なくお問い合わせください。

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