【電気】ショート(短絡)とは?原理と危険性を解説

勉強ネタ

こんにちは。

この記事では、ショート(短絡)とは何かと、その危険性について解説していきます。

スポンサーリンク

ショート(短絡)とは?

下の図の左側のように、通常は電池などの電源と、豆電球などの抵抗を導線で繋ぐことで、豆電球が光るといった仕事をしています。これが、右側のように、抵抗を経由せずに、電源のプラスとマイナスが直接つながってしまった状態のことを「短絡」と呼びます。

短絡は英語でShort circuitであり、略してショートと呼ばれます。
本来の電気回路よりも近道して電流が流れている状態です。
「近道」というのが「ショート」の由来です。

電池はエネルギー源であり、豆電球はエネルギーを消費して仕事をする仕事人です。
短絡回路では仕事人がいないことになりますので、エネルギーがほとんど消費されず、そのまま電池で戻ってきてしまうと考えることができます。

危険なのは大電流

短絡した回路では、近道をすることにより、抵抗がない状態となります。
これは、本来エネルギーを消費して仕事をするはずだった抵抗がない状態ということ。
なので、大きな電流が流れます。この電流が非常に危険です。

短絡による大電流により、回路が発熱します。そしてその熱により、回路内の機器を損傷させたり、溶かしたり、火事を引き起こすこともあります。また、火傷などによる怪我の危険性もあります。

遠心ポンプで例えると、ポンプの出口の汲み上げ高さや配管ロスが無い状態と同じことです。
抵抗になるものがないので、いくらでも流量が出てしまう状態になっています。
ポンプの場合だと、過流量となりモータが過負荷でトリップしたり、ポンプが損傷したりするため、非常に危険な状態だと言えます。

身近な例として、車のバッテリーでのショートがあります。車のバッテリーが上がっしまった時に救援車のバッテリーとつないでエンジンをかけます。そのバッテリーをつなぐ手順は、実はショートを防ぐために考えられた手順になっています。対処方法を別の記事にしていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました